「ラグビーするのが辛くなってしまった選手へ」
~メンタルコーチングの効用~
今、ラグビーは楽しい?
スポーツメンタルコーチの杉村康之です。
まず、冒頭に質問です。
「ラグビーは好きですか」
この質問に対してはこのコラムを読まれている方はまず「好き」と答えるでしょう。
それでは次の質問です
「今、ラグビーは楽しいですか」
この質問に対する皆さんの答えはどうでしょうか。
この質問に対しては、皆さんの置かれている状況によって、答えが分かれると思います。
「楽しい」と即答できたら、それはとても素晴らしいことです。
でも、ラグビーは「好き」だけど「今は楽しくない」という方も正直おられるのではないでしょうか。
例えば楽しくない例で言うと、
・試合で失敗するのが怖くて実力が発揮できない。
・努力を続けていくのが苦痛。
・怒られると極度に落ち込んでしまう。
・チームメートとうまくなじめない。
など、様々なケースがあります。
そんな「今は楽しくない」という皆さんや、今現在、「楽しい」と思っている人も、共に末永くラグビーとより「楽しく」付き合うために、引続きこのコラムを読んで、参考にしてみてください。
ラグビーを始めた頃は皆さん楽しかったと思います。
思い出してみてください。
「スクリューパスが出来るようになった時」「初めて試合に出た時」「初トライをした時」など、忘れられない思い出が皆さんの心の中にはたくさんあるはずです。
しかし、学年があがるにつれ、ラグビーの追求レベルがあがり、「勝利」や「上を目指す」ということへの意識が高まるにつれ、最初に感じた「楽しい」とは違った気持ちも芽生えてきたと思います。つまり、感じる楽しさのも「達成した楽しさ」「仲間と自分を高め合う楽しさ」「チーム一体となった楽しさ」など、一層深いレベルのものになってきたのではないでしょうか。それこそラグビーの奥深さを感じてこられた証拠ですよね。
それでは、これまで楽しくラグビーを続けて来たのに、今楽しく思えないのはなぜなのでしょうか?
心の中の有り様から考えていきたいと思います。
楽しくないと思う理由
以前、楽しかったことが楽しくない。
これは、「以前の楽しかった状態」と「今の楽しくない状態」とを自分の中で比較している状況です。
では、「以前」と「今」で本質的に何が変わったのでしょうか。
外的な環境から見ると「チーム状況」「仲間」「指導者」「生活」など確かに変わっていることは、多いかも知れません。
しかし、外的な環境が変われば、自動的に「楽しくなくなる」のでしょうか。
当然、そうではないですよね。
そこには、今の状況を「楽しくない」と認識する自分がいる訳です。
つまり、今の状況が「楽しいか」「楽しくないか」は自分の中で決めていることで、以前と外部環境が変わったのではなく、自分の外部を捉える「認識」が「楽しい→楽しくない」に変わったのが原因と言えます。回りくどい言い方をしましたが、ここが実はポイントです。大事なのは「自分の認識」つまり「とらえ方」なのです。
行動は捉え方が影響する
この「とらえ方」には、人の「囚われ(とらわれ)」が時に悪影響を与えます。
辞書で調べると「囚われ=一つの考え方に拘束されること」とあります。
この「囚われ」が実は人の行動を大きく左右する、悪く言えば大きく制限をかけてしまう原因となります。
例えば「肝心なところで失敗するのではないか」という囚われをある選手が持っていたとします。プレーしていても、「失敗しないか」にばかり気持ちが集中してしまい、動きに集中できず本来の力が発揮できないという事が起こり、更に悪循環で緊張のあまり、失敗を招いてしまうという事もあり得ます。
以上のように、伸び伸びとプレーするうえでは、その「囚われ」が何なのか、をまず認識することが、大事な事となってきます。
メンタルコーチングについて
自分の囚われがどこにあるか、それを自分自身で見つけることができればそれに越したことはありませんが、囚われは心の奥底、すなわち潜在意識にあるので、自分一人で客観的に意識し難いところもあります。
そして、その囚われを特定する方法として、メンタルコーチングがあります。
具体的にはメンタルコーチが対話を通じて、人の潜在意識にある囚われを探っていく方法です。更にメンタルコーチングでは囚われを特定し、突き崩すことにより「結果にふさわしいメンタル」を整え、目標への努力を心配なく真っ直ぐできるように、メンタルコーチが寄り添っていきます。
その後、メンタルコーチとの対話により、実践→振返りの過程を通じて整った考え方を習慣化し、目標に真っ直ぐに迎えるようなメンタルを整えます。メンタルが整うと見える世界が変わります。
また、あるアスリートはメンタルコーチングの効用について、先ほど書いた「対話を通じて」ということが、とても大事であると言われていました。それは、自分が心のうちを安心して話せ、かつ関係者ではない第三者という立場であるメンタルコーチがいるのが、心の安定に大きく貢献するということです。
自分個人としては、このメンタルコーチングをもっとたくさんの選手が活用し、ラグビーとの関係をより幸せなものにして、皆さんの目標を是非達成して欲しいと思います。
そのためには、我々スポーツメンタルコーチがもっとメンタルコーチングの価値を広めていくことが大事だと思っています。
このメンタルコーチングを活用して、より真っ直ぐな気持ちでラグビーをプレーし、目標を達成したい選手の方は是非ともこのHPの体験コーチング申込みフォームより、体験コーチングを申し込んでみてください。自分を知る何らかのきっかけになると思います。
今回は最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
スポーツメンタルコーチ 杉村康之
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