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メンタルセミナーの実施例

~バスケットボールチーム神戸ストークスユースの合宿にて~

※現在の私のHP上ではラグビー選手をサポートの中心にしている表現ですが、全スポーツ競技を対象にサポートしております。HPでサポートは全スポーツ競技対象と分かるように内容改修中です。
メンタルセミナーってなにやるのか?という疑問の声をよく聞きます。正直、メンタルコーチによってその内容は全く異なります。今回は私が実際にバスケットボールチームに対して2024年4月初に実際に実施したセミナーの狙いや、具体的な内容等をご紹介したいと思います。

ストークス講義1

 

普段、自分がメンタルコーチとしてセミナーを実施する際にどのような内容で行うのか、実例を紹介したいと思います。今回は縁あってバスケットボールのチーム対象にセミナーを実施致しました。

 

セミナーの概要

 

バスケットボールBリーグ2部の神戸ストークスのユースチームより、U-15(中学生),U-18(高校生)毎に今シーズン初の4月初の合宿内でメンタル基礎に関するセミナーを実施して欲しいとの要望がありました。

 

内容を担当コーチと事前に調整して以下の内容をセミナーに反映することとしました。

 

1.チームの関係性を良くするワーク

2.メンタルの基礎的な知識の講義

3.トップの選手の考え方の紹介

4.目標設定の知識と実践

5.マインドフルネス瞑想の実践

 

人数はU-15は22名,U-18は18名で、時間は共に90分ずつでした。

 

1.では合宿が新年度あたまであり、メンバー間で普段知らない一面を互いに知ることでより親和性を高めるのが狙いのワークを実施致しました。

 

2.では「潜在意識」「言葉遣いの重要性」等 のメンタル基礎についてをこれからバスケットボールやをより幸せにプレーする視点から講義をしました。またこれからチャレンジしやすくするため「失敗の認知」について細かく解説しました。3.とも絡みますが、マイケルジョーダンが言った失敗の大事さを伝える名言を引用致しました。

 

3.では、NBAのスーパースター選手のメンタルに関する名言を引用して、メンタルを整える効果について話しました。実際に名言として取り上げた選手はマイケルジョーダンやボストンセルティックのジェイレン・ブラウンです。

 

4.では目標を一旦立てて、その後に目標を立てるコツを伝えて、ブラッシュアップするワークを実施致しました。

 

5.では、マインドフルネス瞑想について、その特性と効果の説明の後、実際に3分間の瞑想を体験し、こころを整える、ということへの体感を図りました。

 

セミナー構成で意識したのは

 

・退屈しない

・アウトプットが適度にある

・意外な気づきがある

 

ということでした。

 

実施してみて

実際に担当コーチと相談して、3~4人

でのグループで着席し、このグループワークを多く取入れ、選手が「話す」時間を多くしました。

 

当日、「書く」ワークでは選手が積極的に書いてくれたことが何より嬉しかったです。

そして何よりグループの中での「話す」意見交換がとても活発に行われ、盛り上がっておりました。

 

後の選手へのアンケートでは、「参考になった点」は選手により様々で、それぞれヒットしたポイントは

異なるようです。

 

知識部分のポイントは思い出し用に、A4一枚ものにまとめて各選手に配布しました。

 

特に数名の選手が「今後は失敗を恐れずチャレンジする」というニュアンスの決意をアンケートに書いてくれました。また後日、担当コーチからのメールで、選手たちが今年度からつけているノートを見ると、失敗にたいして前向きに書いているものが、増えたとのことでした。更に、チームのコーチのもとでメンタル面の向上がなされることを期待致します。

 

また、モニター的に実施したマインドフルネス瞑想は「疲れがとれた」「普段からしたい」等予想以上に評判が良かったです。

 

実は事前に担当コーチと打合せした際に、NBAのブルズとレイカーズで11度優勝した伝説のコーチ、フィル・ジャクソンがチームに瞑想を取入れて、「禅マスター」と呼ばれていたことを知りました。そんな経緯もあり、今回、マインドフルネス瞑想を行うことが大変楽しみでした。

 

現在、自分自身マインドフルネス瞑想の指導を学んでおり、今後のプログラムとしてもマインドフルネス瞑想をアスリートに提供していきたいと考えております。

 

ストークス集合写真

セミナー参加者との記念撮影

※写真の掲載は許可を得ております。

振り返り

セミナーで伝えた内容がその場で全てが、気づきに即つながるとは思っておりません。しかし、今後のバスケットボールのプレー、もしくは日常生活で「あの時の事だよな」と心に浮かんでくることを想定した内容と致しました。担当コーチにも今後伝えた内容をご活用いただくように、打合せました。

 

以上、ざっとではありますが、セミナー実施の一例を紹介致しました。

 

セミナー実施においては、チーム側との目的や年齢、人数等の選手属性の擦り合わせがとても大事です。

今回はその点は上手くいったと思います。

 

これからもチームからのセミナー依頼にはチーム事情に寄り添い、効果の上がる内容構成を目指していきます。

 

今回もセミナーを実施して、選手の真剣さに、新たなセミナーを作り出す気持ちが高まってくるのを感じました。

 

スポーツメンタルコーチ杉村康之

 

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