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人生経験の活かし方について

~新幹線の仕事とコーチング~

私がかって新幹線指令の職場に勤務していたときに得られた行動・知識をどのように今のメンタルコーチングに活かしているかをまとめました。シーンが違っても得た経験を自分の目指すことに活かせる、という内容です。
 

新幹線

 

 

 

スポーツメンタルコーチの杉村康之です。

 

 

台風や雪の季節になると、大雨、強風や大雪

で新幹線が止まるニュースが時々入ります。

このニュースを見ると自分が新幹線に乗る予定

はなくてもそわそわします。

 

 

それは、自分が約20年位前に新幹線指令所に
勤務した経験のためです。


指令所は天候などで運行が乱れると判断や手配が
一気に増えて騒然とした雰囲気になります。


その時の鮮烈な記憶が心の端にちらついて
正常運行に戻るまで心が落ち着きません。


新幹線の指令所というのは旅客機における管制塔
みたいな場所です。新幹線が安全で正しい時刻で
運転されるように、運行管理をしています。


私の担務は車内のお客様担当でした。


例えばお客様が

「車内で急病になる」

「車内に忘れ物する」
「うっかり乗り過ごしてしまう」

など発生した様々なことに対処していきます。


車内で発生した事の対応については、

基本は車掌と無線で話します。


この無線のやり取りで身につけた
今でも役に立つ学びがあります。


それは、車掌から事象の報告があった際に、
聞き取った情報をメモしながら足りない情報がないか
もうひとりの自分が探ることです。


車掌からはなるべく1回で必要な情報を多く取り、
その後追加して確認してもらうことへの指示でも
不足がないように努めていました。


それは、無線のある車掌室と事象が

発生した号車は離れていることが多く、

極力車掌が現場と車掌室を往復する
回数を少なくするためです。


お客様サービスを考えると車内で起こったことは
一刻も早く対処したいものです。


無線で車掌さんの話を聞きながら、

頭の中で車内の様子をビジュアルで想像して、

更に聞いたり確認したりするのがコツです。


実は約20年前のこの経験が
今スポーツ選手と個人のコーチングセッション

をする際にめっちゃ役に立っています。


個人のコーチングセッションで選手から話を聞く際には
臨場感を大切にしています。


「その時、何が見えた?」

「どんな音がした?」

「どんな感情だった?」
と聞いて、臨場感を持って

過去の出来事を思い出してもらいます。


すると、普段は目を向けない、

自分の行動を規定するきっかけとなった

価値観と出会うことがあります。


この際に、コーチである自分の頭の中でも

映像を想像して選手の世界観に入り込むようにします。


そうすると、価値観を規定するきっかけとなった

出来事や価値観の形成された過程がコーチとして

理解しやすくなります。


先日のとあるレスリング選手との

セッションにおいて、
選手から過去の出来事を聞いている際に

自分の中で気づきがあり、
「最近感じた○○って、幼い頃のに感じた△△と一緒かな?」
と問いかけた際に、その選手は驚いた顔をして
「一緒です。初めて気づきました!」と答えました。


このように話を聞く際に客観性とディティールにこだわる、
というのは新幹線指令所で勤めた体験が大いに役立っています。


試合でも、本番に向けてより臨場感を持って
事前にシミュレーションしておくと、心の準備が整いますよね。


そして、学業や仕事でも、未来を詳細に想定する力は
「段取り力」として生きてきます。

選手が詳細に出来事を把握し、想像する力を養うことは
今後もメンタルコーチとして大切にしていきたいところです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

スポーツメンタルコーチ 杉村康之

 

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