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「落ち込んだ時にすべきこと」

波紋

落込むとは?

こんにちは、スポーツメンタルコーチの杉村康之です。

皆さんがこれまで、ラグビーをしてきて「一度も落ち込んだ経験はない」という人はいますか。当然ですが、人である以上、大小はありますが落ち込んだ経験はあって当然、いや普通ですよね。

 

この落ち込みから立ち直り、気持ちを切り替えて、新たに目標を目指す気持ちを持つことはラグビー選手にとって、大事な事です。

今回はこの立ち直りの過程に焦点を当て、実際に選手に話す内容を書いていきたいと思います。

 

「大事な試合でミスをしてしまった」「指導者に叱られた」「レギュラーになれず試合に出られなかった」「怪我をしてしまった」など、選手の落ち込む理由は様々です。

この落ち込む理由を眺めていくと、共通するのは「ありたい自分」と「現実の自分」との差分に失望しているということです。

 

「ここぞという時に凄いプレーをして活躍する自分」「練習で指導陣の求めるレベルに到達できる自分」「チームのユニフォームを着てグラウンドに仲間と立っている自分」などを目指して頑張っているのに、それが現実となっていない、または現実への遠い道のりを感じる失望感です。

 

まずは、そっとすること

勿論、選手がこのような状況で、自分を何とかしたいという時、スポーツメンタルコーチとしては選手が差分を意識して目標に向かって努力しやすいように、気づきを得ることを考えます。

 

しかし、こころがざわめいている状態で自分のこころとフラットに向かい合うことは困難です。まずは、この差分をいかに埋めるかを考える前に、次に向かって努力する気持ちになるゼロベースにまで心を戻す必要があります。

 

まず大事な事は、落ち込んでざわついたこころがある程度収まるまでそっとしていましょう。

その時に、「こうすべき」「こうでなくてはならない」などの考えは不要です。池の波紋が収まるのを待つように、そっとこころが穏やかになるのを待ちましょう。何かしようとして、池に手を入れると、より波紋が大きくなってしまいますよね。そのイメージを持って穏やかになるのを待ちましょう。(この考え方、人に対する声かけでも大事です) 

 

自分も過去に会社員の生活で失敗した時、落ち込んだ時、時間経過とともに、お腹が鳴った際に「こんな時でもお腹はすくのだから大丈夫だ」と考えられるようになり、落ち込みから立ち直った経験があります。時間経過を味方につけて有効に使いましょう。

 

そして、得てしてこころがざわつくときは複数のことにネガティブ感情を抱いていることがあります。その複数の感情がこころの領域を乱雑に占めてしまうと、疲弊してしまいますよね。

こういった時は、それぞれのネガティブ感情をひとつずつ分けて意識しましょう。

感情が整理されると、人の気持ちは落ち着くようになります。机のうえが整うと落ち着くのと同様です。また紙に書きだすとよりはっきりと自分の感情を認識できますので是非とも活用してください。

 

今まで書いてきた落ち込んでこころが「ざわつく」から「ある程度落ち着く」に至る過程で大事なことをお伝えします。

 

それは、日常生活を大切にするという事です。

落ち込むとつい自暴自棄になり、暴食したり、過度に寝たり、あるいは夜遅くまで起きていたり、ついいつもと異なる生活をしてしまいがちです。しかし、そんな時こそ普段と変わらない日常の立ち振舞いをしましょう。

 

禅では日常の立ち振舞いを「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」と言い、これをきちんとすることがこころの落着きを得るために大事なことです。いつもと変わらない習慣を送っていることで、こころがいつもの状態に戻りやすくなります。

 

そして、いつもルーティーンで続けていることがあれば、少しでも良いので続けていきましょう。例えば日誌をつけるとか、決まった運動をするとか、最低限のできる範囲で良いです。

これは、後々落ち込んだ状態でも継続できたことで、自分自身の自信に繋がります。継続の力は侮れないです。

 

これを良く自分は金融相場になぞらえて、「逆張りの発想」という言い方をします。相場が落ちている時に買った株などの金融商品は相場が上がった時に大きな利益を生みます。これと同様に落ち込んでいる時に、きちんと生活を律して、継続的な努力をすることは、自分の気持ちが上昇傾向になったときに、自信すなわち「自己効力感」となって何倍にもなって返ってきます。

 

メンタルコーチの役割

そして、いよいよ少しこころが収まったら、落ち着いて自分の状況を分析しましょう。

分析するのは、「目指す理想の状態」と「現在の状態」の差分です。

 

この差分を客観的に認識することが大事です。

差分を認識したら、「この差分を詰める方策」を考えてみましょう。

 

ということで、通常選手がここまで来たら、定常状態に戻ったと言えます。

この差分を埋めるため、通常のメンタルコーチングの個別セッションに移り、選手それぞれと対話をしながら、こころの有り様を整えていくことになります。

 

以上、端的に落ち込んだときにすべきこと、を書いてきましたが、以上のような過程で、対話を通じて皆さんが次に向かう気持ちを整えるサポートをするのもスポーツメンタルコーチの大事な役割です。

 

これからも、皆様の気づきとこころのあり方をサポートすることを続けていきたいと思います。

 

少しでもこころのあり方を整え、より効果的に目標に向かった努力をしたいというラグビー選手の方がおられたら、是非ともHPの体験コーチング申込みのページから体験コーチングをお申込みください。こころの有り方の理解がなお一層進みラグビーに向かう気持ちが整うと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

                          スポーツメンタルコーチ 杉村康之

 

 

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