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他人と比較して辛いアスリートへ

~比較から自分基準へ~

※現在の私のHP上ではラグビー選手をサポートの中心にしている表現ですが、全スポーツ競技を対象にサポートしております。HPでサポートは全スポーツ競技対象と分かるように内容改修中です。
ついつい他人と比較して落ち込むことってありませんか。他人と比較して良いことないって分かっていてもつい比較してしまいますよね。このコラムではそんな比較してしまう自分から、どのように自分にフォーカスする選手になっていくかについてスポーツメンタルコーチ視点で書いてみました。

秩父宮正面

 

他人と比べて自分を「ダメ」だと思ってしまう

他人(他の選手)との比較は「意味ない」「良くない」と分かっていてもつい比較してしまう。

 

実際スポーツをしている場面でそういうことはあると思います。

 

特に高校進学、大学進学、プロチーム入団などの際に、優秀な選手が集まるチームに入った時に、周囲のレベルの高さに、つい自分と比べてしまい、焦りや不安を感じてしまいがちです。

 

スポーツメンタルコーチとしても、何らかの点で他人との比較で悩んでいる選手とは良く出会います。

 

世間では他人との比較ではなく、自分自身との比較をすることが大事と言いますよね。

それがどういうことなのか、自分が思うところを以下に記していきます。

 

捉われていませんか

他人とある部分において、比較すること自体は悪いことではないです。けれど他人と比較して自分が「ダメ」だと思う、つまり劣等感や無価値観を持つとスポーツ競技に取組む気力に影響しますよね。

 

人は誰しも元々「承認欲求」という「認められたい」という欲求を心の中に持っています。

そして「認められたい」という気持ちは努力するうえでの動機づけにもなります。

 

しかし、「承認欲求」が強すぎると、他人の勝っている点が自分の承認に対する「危機」と感じてしまいます。

 

その結果「承認への危機」、すなわち「他人は自分が劣っている存在と見えるはず」「自分としても劣っている存在と感じる」という感情がこころに浮かんできてしまいます。

 

そして、その先にはこんな不安が湧いて来るのではないでしょうか。

「レギュラーになれない」

「チームについていけない」

「見下される」etc

 

けど、スポーツメンタルコーチ的言うと、上に書いたことって

「本当なのでしょうか」

と言いたいです。

別の角度から言うと

「決まったことなのでしょうか」

と言うことです。

さらに「今の時点から自分の成長はないのでしょうか」「他人は果たしてあなたを全くダメだと思っているのでしょうか」などという質問も浮かんできてしまいます。

 

以上の問いかけに、うなずくところがある方、ご自身の心の中を他人のつもりで眺めてみてください。そこには「捉われ」はありませんか。

 

比較した先にすべきこと

実際に、現時点の立ち位置を見て他人と比較すること自体は悪くないです。

レベル感を知るうえでも大事なことですよね。

 

大事なのはその先です。

 

例えばラグビー選手としてならば、その評価スキルというのは総合的に判断されます。つまり、「パス」「キック」「ラン」を始め「状況判断」「コミュニュケーション」・・・など評価軸は多々あります。

 

そこで、まずは客観的な分析です。

何が自分にとって強みであり、どこが弱みであるのか。

ここをおさましょう。

特に弱みには目が行きがちですが、強みに目を向けることも大切です。

強みを生かせれば、自信にもつながります。

 

以上の強みと、弱みをおさえたうえで、自分自身のスポーツ選手として鍛えるべきポイントを知り、レーダーチャート(注1)の面積を拡げていきましょう。

そして、人により弱み強みは異なるため、レーダーチャートの形はひとりひとり違うのです。

 

ラグビー日本代表の中村亮土選手はサントリーサンゴリアスでも代表候補としても競合した同じCTBの中野将伍選手のことを聞かれ、「タイプ違いますから」と比較対象にしていませんでした。そこには、あくまでもフォーカスするのは自分、という中村選手の一流の姿勢が見て取れます。

 

以上まとめると、他人と比較してネガティブになり自分が苦しい時、なすべきことは

 

  • 客観的に現状の能力と目指すスキルの差分を感情抜きで見る。
  • 自分の強みを活かしつつ、必要なスキルを身につける努力を継続する。

 

以上2点に集約されます。

 

このような努力が継続できると徐々に他人との比較ではなく、自己成長に気持ちが向き他人との比較の度合いが下がってきます。そこが、目指すところです。

 

また、全国大会常連の桐蔭学園高校ラグビー部藤原秀之監督は著書の中で「努力をし続けることが出来る選手にはインテリジェンスがある」と言われています。

自分の強み弱みを客観的に見つめ、強みを伸ばし、弱みを埋める方策を考え、効果が出るまで継続する、という一連のプロセスを実行できることを藤原監督は「インテリジェンス」と表現されているのではないでしょうか。

 

後に振返って、「他人と比較ばかりして悲観に暮れていた自分」と「スポーツ選手としてのポテンシャルをできる限り高めようと努力していた自分」どちらが良いですか。答えは言わずもがなですよね。

 

このように、自分の潜在意識下にある「○○に違いない」という捉われを特定し、捉え直すことでスポーツ選手としての成果の出し方は格段にあがります。

 

この捉われを特定し、そこから自由になる思考習慣を形成し、目標に向かって最短距離で進むことを応援するのが我々スポーツメンタルコーチの役割です。個人的にはスポーツ選手が幸せにそれぞれのスポーツ競技と向かい合い、目標を達成することを応援しております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

スポーツメンタルコーチ 杉村康之

(注1)レーダーチャート・・・複数の項目の大きさを多角形上の表示し、各項目の大きさを比較したり値間のバランス

                  を見るために使用されるグラフです。

レーダーチャート1

 

 

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