応援される選手になる

ブルーシャークスの試合会場で

 

今日は応援される選手になろう、という話を書きます。

 

先日、東京の湾岸にある夢の島競技場に行ってリーグワン・ディビジョン２の「清水建設江東ブルーシャークス対三重ホンダヒート」の試合を観てきました。

 

夢の島競技場は背景に湾岸の高層ビルが見えるブルーシャークスのホームグラウンドです。

今まで数試合、リーグワンのチームが来場したファンを楽しませる工夫をしているのを目にしましたが、今回ブルーシャークスの取組みには、特に温かなものを感じました。

 

競技場エリアに到着し、周辺をぐるっと歩いている時に、フランクフルトを鉄板で焼いている体格の良い、男性数名が見えました。実はそこでフランクフルトを焼いていたのは試合に出ない選手達でした。ファンサービスでフランクフルトを焼いて、無料で配布していたのです。外国人選手もおりました。選手からもらうフランクフルト、子供にとっては良い思い出になったと思います。選手手作りポップコーンの日もあったようです。

 

また、試合後には競技場を出る通路を選手が２列で向かい合い、帰る観客ひとりひとりに「ありがとう」と言って、手を振って見送ってくれました。

 

以上、２つの取組みは実際の選手との交流ができ、次にまた応援しようという気になる温かな取組みだと感じました。

 

現代のプロスポーツにおいては、「地域に根差すこと」と「ファン」を大切にすることが重要視されています。勿論、プロ故の売上げを上げるという意味もあります。

 

ですが、一つのスポーツチームと考えた時、「ファンが応援するチーム」というのは、すごく選手のやる気をあげる要素であると思います。

 

サッカー元日本代表の中村俊輔さんも、先日「多くの観客のスタジアムでやるのは選手のモチベーションが違う」と言った趣旨の発言をされていました。

 

勿論、大観衆には一つのミスに大きなため息が聞こえる緊張感もあります。しかし、大観衆だからこそ生まれるやりがいもあり、更に満員のファンと共に勝利を喜べたら選手としては格別ですよね。

 

応援の力

 

皆さんはラグビーやその他の場面で応援の力を感じた事ってありますか。

応援というのは、試合における応援だけでなく、普段からの自分たちの活動に対する「理解」や「支持」も含み、競技をするうえでの励みになります。

 

勿論、競技を初めとした行動は、自らの目標を達するためにする訳ですが、応援してくれている人たちに喜んでもらいたい、という気持ちは自分が前に進むうえで、とても力強い推進力となります。つまり、「喜んでもらえると嬉しい」という脳の報酬を目指して人はやる気が出て行動するようになる訳です。

 

そして、応援される→頑張る→結果が出る→さらに応援される・・・というような、向上していく流れが出来ると、より幸せに競技と向かい合えるのではないでしょうか。

なので、皆さんには多くの人に応援される選手になって欲しいのです。

 

応援される選手とは

 

競技で活躍している選手は確かにその時点では多くの人に応援される選手であると思います。しかし、深くかつ末長く応援され、それを励みに末永く頑張れる選手というのは、「人として信頼できる選手」だと思います。日常の人間関係と一緒ですよね。「信頼できる選手」の資質について具体的に言うと、「道徳心」を持ち合わせた選手だと思います。

 

そして、この「道徳心」と言うものをさらに噛み砕くと、「人として人に誠実に接する」「自己を律することを忘れない」ということに集約されるのではないでしょうか。ある意味、当然のことですが、この当然を当然のようにする選手に、皆さんにはなって欲しい次第です。

 

もし、ここまで読まれて競技をするうえで、自分を知り、気持ちを整えたいという方がおられましたら、是非ともHPの体験コーチングを受けてみてください。自分を知り、メンタルの捉え方を体感する良い機会となると思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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スポーツメンタルコーチ　杉村康之