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失敗からどう行動するか

~失敗をチャンスに変えるとらえ方~

ラグビー選手と接していると、失敗を恐れて伸び伸びとプレーできていない選手と出会うことがあります。失敗のとらえ方は物事を達成するうえでとても大切です。そこで、ラグビーを伸び伸びとプレーして目標を目指すため、失敗のとらえ方について考えてみました。

秩父宮ナイターゴール裏

 

失敗のとらえ方

誰しも失敗はしたくないですよね。

失敗を恐れるのは人間の当然の性質です。

しかし、失敗を過度に恐れると、パフォーマンスに影響しますよね。

そこで、今回はこの「失敗」をどうとらえるべきか、について考えてみます。

 

ラグビーをプレーするうえで、この失敗への怖れと向き合うことは非常に意味があることです。

 

更に試合において

重要な場面でタックルミスをしてしまった・・・

トライ寸前でノックオンをしてしまった・・・

入れば勝っていたプレースキックを外してしまった・・・

などの経験があると、失敗への恐れがより強くなったりします。

 

この失敗への恐れが、自分自身の「スキルをあげる」「レギュラーをとる」「試合で満足できるプレーをする」というチャレンジに伸び伸びと取組めない原因となることがあります。

 

では、実際に「失敗した」「失敗してしまう」という事実が問題なのでしょうか。

 

確かに失敗して自分のチームが不利になったりする局面もあります。

 

しかし、ラグビー選手のラグビー競技に取組む過程において、問題なのはその「失敗の事実」ではなく「失敗に対するとらえ方」です。

 

この失敗に対する選手の「とらえ方」はスポーツメンタルコーチの立場からすると、前向きにスポーツに取組むうえで特に大事な要素であると認識しています。

 

失敗の取扱い方

まず、前提として基本的に失敗の可能性をゼロにはできません。起こってしまった場合の事実は変えられないので、まずはそれを「あるがままに受け入れる」という姿勢が大事です。

 

勿論、失敗の直後には悔しさや後悔などの感情がこころを支配することだと思います。その感情を押し殺す必要はないと思うのです。しかし、ある程度の時間経過を経て落ち着いた後に、「起こってしまった」事実を考えても仕方がない、と切替える思考が大事です。

 

では、失敗の事実を受け入れた後、次にどうとらえれば良いのでしょうか。

ラグビーの日本代表、イングランド代表、オーストラリア代表のヘッドコーチを歴任してきたエディー・ジョーンズ氏は「プロセス(過程)を変えないとリザルト(結果)は変わらない」と言っています。

 

つまり、「失敗」についてもその「失敗」に到る過程がある訳ですね。

その過程に潜む「原因」を考えてその原因を取り除くことが結果=成功につながります。

感情的に落ち込んでいるだけではもったいないです。

スキル面の改善にフォーカスしてひとつひとつ丁寧に取組むことが、次につながる行動となります。

 

ここで大事なのは日頃の練習で「ミス」を大切にとらえることです。どこに原因があってミスをしたのか、小さなものでもきちんと考える習慣をつけましょう。常日頃からその思考に慣れていくと、「失敗=修正ポイント」というテクニカルな発想をする習慣がつき、いたずらに感情的になりにくくなります。

 

日頃大切にしたい思考習慣

また、「失敗」に対するとらえ方は個人個人で異なるところがあります。

そのとらえ方ですが、

「失敗した人」は「ダメな人」なのでしょうか。

そんなこと仲間やチームメイトに対して思いませんよね。

けど、得てして自分の心の中では「ダメな自分」という「無価値観」が心を支配したりします。

そこで、まず「失敗」と「自己価値」は関係ない、という考え方をこころに刻みましょう。

 

そして、前述のエディー・ジョーンズ氏も

「大事なのは失敗の原因を正確に分析し、正しいレッスンを学ぶ賢さと、教訓を実行するハードワークだ。全ての成功は失敗から始まる」と言っています。

 

失敗には成功への足がかりが詰まっています。

 

1対1のコーチングセッションで個人個人の失敗の認知を認識し、どう捉えたら良いかの気づきを促すのもスポーツメンタルコーチとしての大事な役割です。今後共、ラグビー選手が失敗を恐れずノビノビと自分の目標にチャレンジできるように、私も研鑽を重ねていきます。

 

最後まで読んでいただきまして誠にありがとうございました。

 

スポーツメンタルコーチ

 杉村康之

 

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