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サントリーサンゴリアス木村貴大選手の子供達へのメッセージ

~絵本「よかったね。きむたかくん」出版イベントに参加して~

ラグビー選手として常に世の中への貢献を考えて行動している木村貴大選手がこの度、絵本を出版し、その出版記念イベントに行ってきました。木村選手が絵本を通じて子供達に伝えたいメッセージがとても素晴らしく、自分の思いとも重なる部分があったので、コラムにまとめてみました。

木村くん

きむたかくんの想い

先日はサントリーサンゴリアス所属SH木村貴大選手(以後親しみを持って木村くんと書かせてください)が志を持って作成した絵本の出版イベントに参加して来ました。

 

ラグビー選手として絵本を出版するという新境地に果敢に挑むところが木村くんらしく、素晴らしいと思いました。

 

そして、その製作のきっかけや製作時のエピソードをいちスポーツメンタルコーチとして知りたいと思い、イベントに参加した次第です。

 

元々木村くんはトップリーグ時代から児童施設や児童福祉施設を訪問し、子供達と交流をして、ラグビーボールをプレゼントする活動を続けてきたそうです。

 

そんな木村くんがある会で今回の絵を描かれた絵本作家の野見山友美さんと出会われたことがきっかけで、絵本を製作することに至ったそうです。

 

以前より子供と触れ合う活動をする際に絵本が子供達をひきつけるパワーを感じたとのこと。

 

そして全国の子供達を訪問するのは物理的に限りがあるので、絵本の形で思いを届けられれば、という思いが元々あったところに野見山さんと出会い、絵本製作に取組む契機になったとのことでした。

 

絵本製作にあたっては野見山さんのスタイルにより、木村くんが生まれてから今に至るまでのエピソードをじっくりと時間をかけて聞いてから取りかかったと言われておりました。

 

という訳で絵本には木村くんが今まで生きてきた人生が詰まっている訳ですね。

 

イベントでは木村選手の情感が湧き出る読み聞かせで、絵本の内容がこころに温かさを持って伝わってきました。

 

「よかったね」「だいじょうぶだよ」

この絵本のタイトル「よかったね」と文中に度々出てくる「だいじょうぶ だいじょうぶ」に、木村くんの伝えたいメッセージが凝縮しています。

 

6歳からラグビーに取組んだ木村くん。

 

これまでうまく行かなかったときも親御さんや周囲の人たちの「たかひろ、よかったよ!だいじょうぶ、だいじょうぶ」という励ましにより、救われて頑張ってこられたとのこと。

 

全国の子供達に「よかったね」「だいじょうぶ だいじょうぶ」というメッセージを伝え、希望と勇気を持ってもらいたい、というのが木村くんの思いらしいです。

 

「よかったね」「だいじょうぶ だいじょうぶ」をあえてメンタルコーチ的に端的な言葉で言い換えると受容」という言葉が当てはまります。

 

人は基本的に自分を受け入れて欲しいと思っています。

 

そして、特に子供にとって親は世界そのものです。

 

子育ての本には「親は子供の安全基地であること」と書いてありました。

 

安全基地である親に受け入れられる体験はその後の人生で「受け入れられる自分」を信じられる根本となります。

 

その親をはじめ周囲の大人が「よかったね」「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってくれることは子供の人生にとって、どれだけの「勇気」を心の奥底にもたらすか計り知れません。

 

 

そして、「よかったね」「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってもらった子供は自分の心の中で「よかったね」「だいじょうぶ だいじょうぶ」という言葉遣いが習慣化していきます。そしてその心の中の言葉遣いが自分を認めて、現実に立ち向かえる人へとなるきっかけとなるのです。

 

そんな素晴らしい考え方を子供たちに拡げるきっかけを作った木村くんの心意気に(今回も)打たれました。

 

「ありのまま」

先ほど書いた「受容」という言葉ですが、コーチングのテキストにこんな記述がありました。

 

受容とは(相手)の言葉、感情などを、自分の価値観で批判したり評価をしたりせず、そのまま、ありのまま受け止めることです。

 

「『ありのまま』受け止める」コーチをこころざした頃、この難しさにぶつかりました。

そして、自分は今まで他人の言葉をどれだけ自分の言葉で解釈しようとする無理な事をしていたのだろう、と思いました。

 

コーチになってから、一旦自分の意見は横に置いて、「ありのままに」受け止めることが、どれだけ人が安心し、自分で自分の心を見詰める勇気になるか、と考えるようになりました。

 

チームで「ありのまま」自分を出せている人、出せていない人、様々だと思います。

 

しかし、人は人である以上「ありのまま」の自分で思い切ってラグビーに取組みたいですよね。そしてラグビー選手が「ありのまま」の自分でプレーができるような心のサポートは自分としてスポーツメンタルコーチである限り、ずっと大切にしたいテーマです。

 

「ありのまま」・・・・・・自分の大切にしている言葉です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ラグビーメンタルコーチ 杉村康之(すぎやすぅ)

キムタカくんと野見山さんと自分

木村くんと野見山さんと自分

追伸

絵本中のラグビーボールのキャラクター「ラグボー」と出会ってラグビーをする木村くんの着ているジャージは実際に小学生時代所属していた鞘ヶ谷ラグビースクールの紺×赤のジャージです。

そんなところにも木村くんのラグビーに一心不乱に取組んでいた小学生時代の思いが表れていて、木村くんらしく個人的には好きです。

 

文中の「よかったね。きむたかくん」は今はこちらのAmazonの電子書籍で購入できます。

 

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